2021.11.30

Other Topics

今こそ考えるべき、組織の一体化に必要不可欠な
「組織の成功循環モデル」とは

皆さんは「組織の成功循環モデル」という理論を聞いたことがありますか?

経営層の方々や人事担当の方であれば耳馴染みのあるキーワードかと思いますが、
これはマサチューセッツ工科大学元教授であるダニエル・キム氏によって提唱された考えで、
組織の状況を動的に捉え、継続的に成長し結果を出し続ける組織を生み出すフレームとして、
多くの組織開発の実践の中で活用されています。

具体的には上図の様に、
組織としての成功や成果といった【結果の質】を高めるためには、一見遠回りに思えるとしても、
メンバー間の【関係の質】を高めることから始めることが重要であるという考え方です。
この考え方はバッドサイクルグッドサイクルで分類されます。

【結果の質】⇒【関係の質】⇒【思考の質】⇒【行動の質】…というのが、
ここでいうバットサイクルとなっており、
結果から求めてしまうことで対立関係や従属関係が強くなりすぎてしまい、
創造的な思考が出来なくなり、思考も行動も受け身になってしまいます。
その結果、成果や業績(結果の質)が上がらず、
これにより関係の質もさらに悪化してしまい、
その後も悪循環になってしまう状況が続いてしまいます。

一方で、【関係の質】⇒【思考の質】⇒【行動の質】⇒【結果の質】…という、
関係の質を向上させることから始めることがグッドサイクルを生み出します。
前提として相互理解や高い信頼関係があるので、
当事者意識をもって考えることでより良いアイデアが生まれ、
その流れのまま自発的かつ積極的に行動を起こすようになり、
これにより成果が出てきます。当然、結果が付いてくることで
さらに関係性の質が高まっていき、グッドサイクルが生まれます。

テレワークによるデメリットとして「コミュニケーション不足による一体感の低下」がありますが、
これは単純にコミュニケーションの量が少ないだけではなく、
コミュニケーションの取り方にも問題があると考えるべきです。
プロセスが見えにくいからこそ結果に頼ってしまいがちですが、
最終的な結果への道のりを考えて「関係の質」を高める取り組みが必要です。

当社のお客様にも上記を解消するために、
1on1ミーティングを取り入れ始めたケースは多々ありますが、
制度を取り入れて安心するのではなく、
ミーティングを担当される方々が「まずは関係の質から」という意識を持って部下と対峙することが効果的で、
これを各人が実践することで最終的に組織全体の一体化に繋がっていきます。

協力会社様募集はこちら
PARTNER協力会社様募集は
こちら
資料ダウンロードはこちら
DOWNLOAD資料ダウンロードは
こちら